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夏のアップデートの続き

夏のアップデートがまだ続いていますが、大分機材が出そろいました。今回のアップデートでは、elysia alpha compressor がまだ未着というだけで、あとは殆どが到着しています。機材というのは音楽プロダクションにおいて非常に重要な立ち位置で、いわばパートナーのような存在です。ですので、何度も機材と対話を続けながらチェインの在り方を作り変えるという作業を繰り返し、より理想の形に向かっていきます。先日も書きましたが、各機材によってインサートポイントの特性も異なるので、何が相性が良くて何がベストの選択なのかを日々の音楽プロダクションで何度も繰り返し試すことで、自らの中でも一定の回答というものが出てきます。また、使用方法も当初からすべて理解できているわけではなく、様々な楽曲を制作する中で見えてくる一定の経験値が必要になりますから、早急な形で答えを出すわけにもいかないという部分もあります。

僕としては、これから更に理解が深まることで、異なった景色のサウンドを作っていく楽しみと共に、どう世界とそれを共有しより良いポジションを得ていくのかに精力を傾けたいと思っています。丁度昨日からのディスカッションで、今年からパートナーを組む作曲家のTony Luzziから連絡があり、イタリア最大の音楽の式典が2月に開催されるそうで、そちらに楽曲を出したいとのことで相談がありました。そして先月ドイツ映画の楽曲で共作した、イタリア系ドイツ人のテノール歌手、Ricardo Marinelloのアルバムを作り上げることで話し合いがまとまり、オペラの本場で僕の参加する楽曲で勝負することになりました。

色々な出会いとチャンスを繰り返しながらここまでやってきましたが、やはり常に新たな挑戦とそして結果を求めてきたことで、新たな境地に入ることができ、更に新たな挑戦ができる環境が整うという好循環を生み出してきました。その好循環の一つが、こうした毎年行われる大型のアップデートであり、新たな機材を手に入れることで新たな音を手に入れ、更に自らが新たな作品に挑戦し、常に最高峰を目指すことで新たな楽曲が生まれます。その楽曲に評価が付けば、更に上を目指そうとしますし、そして名誉も地位も金銭的な豊かさも手に入れられます。

成長というものはこうした循環を如何に生み出せるかというものですし、スタジオの成長は結果的に音楽産業界への貢献というものにも繋がっていくものと考えています。

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