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リファレンス曲の制作


参考音源として、ハードロックのミキシング・マスタリングを行ってみました。 この曲は、1年半くらい前から何度もトライしている曲で、やっと今回で纏まってくれたという感があります。これまでは、ウェブ上にアップしたところ、オーストリアのミキシングエンジニアから、僕の手法について徹底して否定され、『このジャンルって苦手なのかな・・・』などと思いながら、放置しっぱなしで過ごしていました。 苦手意識を払拭しようと、ここ最近の空き時間を使いながらミキシングを始めてみて、行けるかもしれないという手応えを感じ、3日間ミックスに時間を要し本日マスタリングを行い、完成となりました。総合すると、これまで完成を見なかったのは、時間を掛けなさすぎた・・・ということに尽きると思います。本当に良いものを作ろうとすると、そう簡単に最終地点に行き着くわけはなく、僕がこれまで自分で得意としてきた、透き通るHi Fiサウンドと、ワイドレンジを活かした壮大な空間を作ろうとする行為が、上手く噛み合わなかったということではないかと思っています。 例えばスネア1つ決めるのに、ステムを組むだけでなく、トップとボトムのシグナルをそれぞれ2系統の真空管コンプレッサーに送り、それぞれに異なる持ち味で創られた音を1つにまとめのに、丸一日使ったりとかなり拘りました。兎に角、スネアとベースの音が、どんなにリミッターなどで音圧を上げていったとしても、しっかりと楽曲のど真ん中で一切の干渉をせずに鳴ってくれることが、Hi Fiな音を作る1つの指標になると感じています。 ある意味今回のように、ちょっと泥臭いくらいのハードロックを、美しい透き通る音で仕上げるのが、僕の得意としているところですし、世界的に見ても余りこういうスタイルを用いる人は多くないので、これが僕のポジションなのかな・・・と思っています。

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