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ニューアルバムの制作 in ドイツ

おびただしい量の楽曲を春から制作してきており、正直なところ少し休みたいというのが本音なのですが、中々休みを頂けそうにありません。早速にドイツのデュッセルドルフのパートナーはレコーディングを始めており、ヴォーカルトラックが一曲仕上がってきました。プロデューサーは僕ですので、当然NGを出せばきちんと録りなおしてはくれますが、人によってはかなり振れ幅が多いことも事実で、たまにとてつもなく不調なトラックを送ってくることもあります。それらを全て併せ持ってして、僕の技量の中で裁量を発揮していくということになります。もう毎回冷や冷やするくらいにお互いの意見をはっきりと出し合うのですが、決してケンカになることはありません。スキルさえあれば、どんなに目の眩むような名誉ある仕事でも、普通に参加できてしまうのが欧米社会でもあります。面白い話としては、ヴォーカリストと作曲の意見が違って、双方の家がドイツ国内で10kmしか離れていないのに、僕が日本からはるばる10000kmの距離を超えて電話で説得したり、メールで仲裁したりすることもあります。普通は外国人が最高峰の場で、ここまで人間関係に割り込むというのは難しく思えるのですが、何というのか、何もかもが日本と欧米では文化がこうして違うんですね。本物の力勝負という感じです。

そんなこんやですが、次は先のドイツ映画の作曲家、Tony Luzziのアルバムを作ろうということになっています。中々時間がかかりそうですが、遣り甲斐はあるでしょうね。今回は、アシスタント・プロデューサーとアシスタント・ミキサーとして加瀬君も参加することになっており、もう間違いなく若手のプロデューサー・エンジニアでは国内で最高のキャリアを持つことになった彼が、いよいよ本格的に海外メジャーの仕事に挑戦し始めます。相当にプレッシャーも強い中で、よくぞここまで残ってくれたと思います。メンタル面で心臓に毛が生えているくらいでないと、個性が強烈に強い彼らとともに仕事をこなしていくことは本当に難しくなります。かと思えば、サウンドに関しては『神は細部に宿る』という表現がよく似合うイメージで、繊細の極みといった感じですから、強靭かつ繊細な人格というもが形成できないと、世界の舞台ではすぐに退場を命ぜられてしまいます。そういう意味からも、よく頑張ってここまで来てくれたと思います。

あと、僕のアルバムとして『Best of my produced songs』と題して、ここ数年間でプロデュースした楽曲を纏めてみたいとも思っています。かなりジャンルが広い状況なので、どういうところで着地させるのか、今から構想を練っていますが非常に楽しみです。

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