今回は、ドラムバスコンプレッサーの中でも、最もお気に入りの機材の一つ IGS Audio Blue Stripe を用いたドラムバス音源を作成してみました。元ネタのドラム音源としては、何の変哲もないDAWで纏めたドラムミックス音源を、SSL XL-DESKに流し込んで2ミックスの状態から一度サブミックスへ音源を逃がしてからEQingして、マスターバスに戻してそこでバスコンプレッサーとして Blue Stripeを用いています。
今の段階で5機種ほどのバスコンプレッサーを所有していますが、その中でも最も激しくも個性的なサウンドを作ってきてくれる逸品だと感じています。この辺りは各社それぞれに面白い機材を作ってきてはいるのですが、IGSの他ですとelysiaが好きです。特にMPressor のラックバージョンは非常に端正な音色を作り上げるのには向いていますし、XPressorも使い方においては非常に面白みのある機材です。ただelysiaの場合は印象的なドラムサウンドというよりは、端正と形容したほうが良い方向性を持ち合わせていることから、思い切りアグレッシブにドラムを作り込むということになると、今回のような方向性の機材を用いて行くことになります。
凡そフィル・コリンズやエルトン・ジョンなどの大御所たちが用いているエフェクト系をはじめとする機材も似たり寄ったりで、特別なマジックも何もないのですが、中々そのアルゴリズムというものは表に出ないことから、今回は僕の方で公開してみた次第です。音作り自体は、基本的に誰かに倣うというよりは、自ら解析していき紐解くといった方がいいかと思います。世界中の友人たちと情報のやり取りは行いますが、いわゆる音作り自体はそれぞれ独自に作るもので、相手側の楽曲を分析することはありますが、作り方そのものを聴くということはありませしません。そこはお互い高いプロ意識を持ち合わせていますので、作り方を聞くというよりは、自分で分析し作り上げ皆に公開するという感覚でしょうか。ある意味マインドは、プロでも同じ部分もあるかもしれません。
そんなノウハウの一部から、今回は皆さんに共有のほどをさせて頂ければと思います。
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