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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

ベルギーのマスタリングエンジニアで、SPLのエンドーサーとして同僚のDan D’Ascenzonoのスタジオにて

マスタリングエンジニア Dan

Danの Left Right Audio Studio にて


世界と競争するというのは、非常に良い相乗効果を与えてくれます。どうしても国内ですと内向きになりがちな考え方も、世界へ出て様々なスタジオと戦うということになると、そう甘いものではありません。やはり世界の壁というのは非常に厚いものがあります。

僕の場合は、明確に『うちのスタジオを世界的音楽プロダクションへと育て上げる』というビジョンがありましたから、大前提として世界の頂点に立つスタジオを目指してきました。そんな目標の一つであった、ベルギーの世界的マスタリングエンジニア、Danのところへ行ってきました。彼とは知り合ってどれくらいでしょうか・・・3年は経過していたかと思います。Facebookでは頻繁にやり取りをしていて、今回ヨーロッパに滞在することをタイムラインに書き込んだところ、真っ先にスタジオへ招き入れてくれたのがDanでした。SPLのエンドーサーということで共通点もあり、彼のことは水分と目標として機材の導入を進めてきたところもありました。

実際に会った感想としては、フランス語圏の人らしく、凄くシャイな雰囲気とお洒落で大人しく紳士的な印象でした。でも所々にジョークを交えながら、お互いの近況を報告したりと、非常に楽しいひと時でした。特にうちのスタジオではエンドーサーとして少し出遅れてしまった、SPLのマスタリングチェインが全てインストールされたセットアップは最高でした。またamphionスピーカーの低音のエクステンドも導入された環境で聴くことができるのは、本当に精密な楽曲を再生できているイメージで、様々な曲をマスタリングさせてもらいましたが素晴らしいの一言でした。

Danのマスタリング機材

Danのマスタリング機材


SPLは勿論ですが、今は使用していないCustome Audio Germanyのイコライザーもあったりで、色々と親近感の沸くセットアップでした。しかも、SPLがフルでインストールされている環境でのマスタリングというのは初めての経験で、SPLの本社でも一定の周期で発売される機材をそれぞれに別個で試すことはできていましたが、一気に一同を介して・・・というのは中々できない体験でもあったかと思います。想像通りの音がSPLで作られ、またうちのスタジオも230vを導入したことで、ヨーロッパに行って毎回感じていた独特の音のパワー感みたいなものは、全く普通に感じられ、自らの許容範囲の中に全て落とし込めている中でDanのスタジオを理解することが出来ました。ミキシングが完璧な方向性へ持ち込めたので、次は再度マスタリングの機材に注力したいと強く思いました。Kii ThreeのBXTも早く導入したいですね。

また、Danの所在するリエージュという地域は、ドイツ・オランダの国境沿いで本当に豊かで美しいところでした。SPLからは車で1時間くらいのところにあり、途中オランダとの国境沿いの高速道路は、湖と並行するように走り、湖面に映し出される光輝く太陽は初夏のヨーロッパを満喫することもできました。

こういう環境で音作りをしていれば、自然とああいゆう音も出てくるだろうな・・・そう感じさせてくれるDanのスタジオでした。

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