今月の頭くらいにアナウンスされた、ドイツのテレビ局で放映されたインタビューが、再度バンドのオフィシャルFacebookで発表されました。 今回は、マスタリングエンジニアとしての働きを紹介していますが、今後更に欧米での動きというものを加速させていき、1つのモデルケースになれるよう、全力を尽くしていきたいと思っています。 最近様々な場でお話をさせて頂きますが、こうしたプロダクション業務を欧米から日本へ発注されるというケースが過去には殆どなく、日本から欧米への発注は常識であったのかもしれませんが、やはりほぼ無い前例を作り上げているという感覚はあります。 しかし欧米人というのは、その人自身のスキルを買いに来るところがあり、移民の国アメリカ、隣国が隣接しているがゆえに民族が入り乱れるヨーロッパというように、グローバル目線では能力さえあれば余りに国柄というものを気にしない風潮があります。 むしろ日本人のほうが壁を設けてしまっており、中々外向きにならない節を感じます。なので、この仕事は僕自身が僕の手で行うことに意味があり、プロダクション業務を世界に向けて受注する意味合いというものは非常に大きいと思っています。 それで、今日は少し海外に出るコツのようなものをお話してみたいと思います。 先ずは固定概念を捨て、日本の常識が欧米の常識ではないことを認めることかと思います。また、欧米の常識は、日本では非常識とされる価値観の差異を、どういう形で理解し、更に業務へと繋げていくかが肝要な考え方になります。 加えて、自分自身の価値をどう見出すか?ここが重要なポイントになります。世界中には大中小、様々な音楽プロダクションが存在するわけで、その中を掻い潜り、何かの分野で最も優れたプロダクションであることを主張しなければなりません。国内ではなく、世界の中での差別化です。これが可能なほどに、能力を高めることができているでしょうか?簡単なことではないですし、世界の壁・層の厚さというものは、日本とは全く別次元ですので、そこは大いに考える必要があります。この部分を考えずに、海外に挑めば撃沈することは間違いありません。欧米のプロダクション業務は、日本のようにすぐに天井にぶつかるような低いものではありません。天井なしにレベルの高い人達が点在し、その高いレベルで鎬を削るとともに、非常に良い人間関係を形成しています。 この中にどうやって割って入るかが重要であり、この割って入るほどの能力こそがネックになります。何でも良いと思います、例えばそれが機材オタクであろうと、テクノに特化しすぎてしまっているエンジニアであろうと、兎に角何かで飛び抜けすぎてしまうほどの能力が必要です。 もしその能力を持ち合わせているとするならば、英語なんて単なる道具です。英語ができなくても、世界には出られます。なんやかんや、何とかなります。そして、一定の人間関係ができ、さらなる高みを目指すときには英語が必要になるかと思います。 そこまで、先ずはやってみることではないでしょうか。
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